今年も9月となり、1年の3分の2が過ぎたことになります。そんなことを考えたら、だいぶ気が早いのですが、今年の合同会社の設立状況はどうなのだろうということが気になりました。
そこで、法務省の登記統計を見たところ、6月までの統計の数字が記載されていました。ちょうど1年の前半分のデータが反映されていることになります。
その数字をみて、個人的に集計してみたところ、6月までの設立登記申請数は、次のような状況でした。
1月~6月までの設立数小計
合同会社 21,298件(昨年の1月~6月は20,243件)
株式会社 50,290件(昨年の1月~6月は49,057件)
設立登記申請数は、合同会社、株式会社とも増加していました。この意味をどう読み取ればよいのでしょう。個人的には、あまりそうした実感はないのですが、景気がよいということでしょうか。このあたりの分析は、その方面の専門家に聞いてみないとわかりません。
ただ、あくまでも、このままいったとすると、年間の設立数は、合同会社、株式会社とも、昨年より増加することになります。合同会社は、平成18年に制度が設けられてから、ずっと、年間設立数が増加し続けるということになります。この数字を見る限りでは、合同会社の利用は、あいかわらず、進んでいるということになるのでしょう。
ちなみに、合同会社の増加は1,055件に対し、株式会社の増加は1,233件となっており、昨年比、合同会社は約1.05倍、株式会社は約1.02倍です。
これの数字をみても、合同会社の利用が順調に進んでいるように思います。
少し前の話になりますが、今年の4月には、合同会社方の分散型自立組織「DAO」の設立が解禁されたといったニュースもありました。その内容を見たときに、とても複雑な組織となっていることに少々驚いたとともに、合同会社は、様々な形で利用が進んでいるのだという実感が湧いていたところでした。
世の中のいろいろなニーズに対応できるように、自分自身を耕していかなえればならないと、あらためて思いました。
立花宏 司法書士・行政書士事務所
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