前々回、ご紹介させていただいた新しい著書『ケース別商業登記添付書面―必要となる書類と実務のポイントー』(新日本法規)が12月9日に発行となりました。書店等にも並び始めたようです。
編集者、執筆者としては、少しでも購入してくださった皆様のお役に立って欲しいという気持ちに加え、販売が順調に進み、編集、執筆をご指名をくださった出版社(の担当者)の方に少しでも恩返しができればうれしいという気持ちです。
本書は、商業登記を申請する際、登記すべき事項ごとに、どのような添付書面が必要となるかを確認することが主目的となります。ただ、それだけではなく、Memoとして、実務上の留意点等を記載し、必要となる添付書面を確認するだけでなく、実務で迷ったときにご参照いただくことも目的としています。
たとえば、株主総会において取締役を選任した際、候補者が席上就任承諾した旨の記載はあるのですが、出席取締役として当該候補者が記載されていない場合、株主総会議事録を就任を承諾する書面として援用することができるのか、逆に、取締役が株主総会の席上辞任をしたケースで、株主総会議事録にその旨の記載はあるのですが、出席取締役として当該辞任取締役の記載がされていない場合は、辞任を証する書面として援用することができるのか、という点について、記載しています。
この点については、「登記研究」917号(本年7月号)及び918号(本年8月号)に、山森航太氏が解説をしています。実は、この「登記研究」917号及び918号が発行されたときには、既に原稿は完成して提出済みでしたが、当該部分の執筆者と出版社にお願いし、この解説を反映し、参照文献として記載しました。
このように、校了となるギリギリのタイミングまで最新の情報を内容に反映する努力を続けました。
少しでも皆様の実務にお役に立つことがあれば幸いだと思っております。
立花宏 司法書士・行政書士事務所
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